超老伝―カポエラをする人:中島らも中島らもさんの作品は以前から読みたかったのですが、なかなかタイミングというか選びきれず読めてなかったです。本屋でぶらついてる時に見つけたのがこの本。
風変わりというか、自他ともに認める、○ちがいのじいさんがカポエラを使いながら活躍する奮戦記。文章のほとんどが、一人称のモノローグなのですが、うまい具合に語り口を代えてストーリーを盛り上げています。さすが、らもさん。
どこに惹かれたかというと、スバリ! カポエラです。
カポエラというのはブラジルの格闘技です。最近は、ダンスやエクササイズの一環とされ、とりあげられたりしているので、割りとご存知の方も多いと思います。
蹴り技メイン、バク転したり、逆立ちしたりとアクロバティックな所もカッコよいし、音楽の中で練習したり、組み手をしたりとファンキーな感じが大好きです。
しかし、そんなイメージとは裏腹に、カポエラの歴史は決して明るいわけではありません。
もともとは、ポルトガルからブラジルにつれてこられた奴隷たちが始めたもので、蹴り技がメインなのは手を手錠でつながれているためであり、主人に気付かれないよう武術の練習をするために音楽を鳴らし、踊っているように見せたという話もあります。なかなかに凄惨な歴史ですね。
カポエラの説明になっちゃいましたが、この小説は1990年に書かれたもので、当時は本当に知ってる人は少なかったことと思います。


